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読書から国語力を育てる「ことばの学校」

ことばの学校ブログ

本の中にオノマトペが②

「いつのまにか降りてきた夜の闇に□とつつまれて」

□に入るものとして最も適切なものをあとからひとつ選び記号で答えなさい。

ア あっさり イ のっぺり ウ きっかり エ とっぷり

上記の問題は、平成26年度 東京学芸大学附属世田谷中学校で出題された
「オノマトペ」の問題です。

中学入学試験では、オノマトペの出題があります。

日本語の特徴として、オノマトペの種類が多いというのが一番の理由なのでしょうね。

ことばの学校で取り組んでいる「読書ワーク」でも、こうしたオノマトペの用法に
自然なかたちで触れ、そして、国語の問題として、ではなく、日常の表現を豊かにする
方法として身につけていけるようにピックアップしています。

「ダンプえんちょうやっつけた」(古田足日 作)の中で、

「ぴたりと とまって えんちょうは しまに とびあがりました。」

「かえるに なって ぴょんと とんでいき」

「たかしは ごろりと じめんに ころがって」

という表現があります。

それぞれ

「とまって えんちょうは しまに とびあがりました。」

「かえるに なって とんでいき」

「たかしは じめんに ころがって」

というように、オノマトペを除いても全然問題のない文です。

しかし、オノマトペを正しく効果的に使うことで、表現がよりわかりやすく豊かになることがわかりますね。

本の中はことばの宝箱です。